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さよなら原発★ちがさき

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市民の緩やかなネットワークです。原発について学び、正しい情報を得ることから始めます。

ふくしまの声に…耳を澄ませよう

ふくしまの声に…耳を澄ませよう


 …福島県は十五日、東日本大震災復旧・復興本部会議を開き、「脱原
発」を基本理念に掲げた「復興ビジョン」を取りまとめた。1971年の第一
原発1号機の営業運転以来、第二原発を含め計十基と共存してきた福島
県が正式に原発との決別を宣言。
(後略)
《2011年7月15日東京新聞から一部引用》

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 Ⅱ 復興に当たっての基本理念

 1 原子力に依存しない、
  安全・安心で持続的に発展可能な社会づくり


  これまで、国及び原子力発電事業者は、原子力発電所が
 何重にも防護策が取られているとしてその安全性を主張して
 きた。しかし、そうした主張に対する信頼は、今回の原子力
 発電所事敀によって根底から覆り、原子力発電という巨大な
 システムを人間が制御することの困難さ、そして、一旦事敀
 が起これば、再び管理できるようになるまでに相当の年月を
 要し、極めて広範囲に、長期にわたって甚大な被害を及ぼす
 ことが明らかになった。


  今回の原子力災害で最も深刻な被害を受けたふくしまの
 地においては、「脱原発」という考え方の下、原子力に依存し
 ない社会を目指す。
そして、再生可能エネルギーの飛躍的
 な推進を図るとともに、省資源、省エネルギーやリサイクル
 などを強力に推進し、環境との共生が図られた社会づくりを
 進める。

 《福島県復興ビジョン(素案)平成23年7月から一部抜粋、
 全文はこちら








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7月18日午後1時から5時過ぎにわたり、シンポジウム「ふくしま原発と
わたしたちの未来~原発震災の渦中から~」が、小名浜市民会館に
おいて500名を超える市民が参加して開かれました。

双葉地方原発反対同盟・石丸小四郎さんの現地報告、前福島県知事・
佐藤栄佐久さんの特別講演、環境エネルギー政策研究所所長・飯田
哲也さんの講演をうけた後、原子力資料情報室の澤井正子さんをまじ
えて、いわき市議会議員・佐藤和良さんをコーディネーターに、

①福島原発40年の総括、福島原発震災の原因と責任はどこにあるのか
②福島原発震災、福島から脱原発をどうすすめるのか
③わたしたちは、放射能汚染地帯でどう生き、未来をどう展望するのか

をテーマに、2時間にわたってパネルディスカッションが行われました。
シンポジウムの最後に「7・18 ハイロアクション・ふくしま宣言」が読み
上げられ、満場の拍手で採択されました。

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7・18ハイロアクション・ふくしま宣言

私たちはふくしまが大好きです。この山が、海が、空が、人が大好きで
す。私たちが生まれ、私たちを育んでくれたこのふくしまを愛しています。

3月11日、恐れていた原発の巨大事故が、現実のものとなってしまいま
した。ふくしまは死の灰に冒されました。海は汚されました。森は病んで
います。たくさんの生命が危険にさらされ、人々がヒバクシャとなりました。

福島第一原発からは、目先の利益のために作り続けてきた死の灰が、
なすすべもなく撒き散らされています。私たちは、メルトアウトによる地下
水の甚大な放射能汚染、余震などでさらに大きな爆発が起こる可能性
などが指摘される、未曾有の危機の中にいます。予測すら困難なこの
危機の中で、東電や政府、県は、人々の目をこの現実からそらそうとし、
人々に無用な被ばくを強いています。


ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・スリーマイル・チェルノブイリ…核の惨禍を
こうむってきた人々の悲鳴が私たちの心に聞こえます。放射能により
変えられ、奪われた、未来の生命たちの悲鳴が聞こえます。それは私た
ちの悲鳴とともに、混沌とした響きとなり、新たな決意となって芽生えます。
いま私たちは、ふくしまを愛する全ての人々へ、そして全国、全世界の
人々へ、心と心の連帯を求めて、私たちの決意を伝えます。

● 核と人類は決して共存できません。人類と命あるものの未来のため、
ふくしまの私たちは、核の幻想と訣別します。

● 私たちは、危険で非人道的な原子力発電を受け入れ続け、ついに
巨大事故を起こしてしまった社会の一員として深く反省し、その負の遺産
を少しでも小さくするために行動します。

● 私たちは、次の世代へツケをまわさない、真に持続可能な社会を創る
ため、あらゆる努力を行ないます。

● 私たちは、未来を担う子どもたち、これから次世代を産み育てる若い
人たちの、生命と健康を守るため、あらゆる努力を行ないます。私たちは、
ふくしまの地にとどまっている者も、故郷を離れている者も、苦悩と責任と
希望を分かち合い、支えあって、生きていきます。


そして、わたしたちは要求します。
[最悪の事態の防止]

私たちは、東京電力と国へ、制御不能の最悪の事態の招来と環境中への
これ以上の放射能流出とを食い止めることを最優先にして、あらゆる努力
を行なうことを要求します。

・情報操作を直ちに止め、全ての情報の即時公開を行なうこと。

・国際的な支援を最大限受け入れること。

・原発事故の悪化阻止と収拾のために動員されるすべての労働者に対し、
緊急時被ばく基準年間250ミリシーベルトを撤回し、厳しい被ばく管理・健
康管理その他労働者の健康と生活を守るためのあらゆる措置を講じること。

[被曝の最小化] 省略
[廃炉の決定・政策転換] 省略
[永続的な管理] 省略

2011年7月18日
「ふくしま原発とわたしたちの未来~原発震災の渦中から」参加者一同

全文はこちら

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by nonukes-1104 | 2011-07-26 11:20 | 意思表示・行動

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